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ウソの国ー詩と宗教(戸田聡)

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Top Page ›  › 「ペロッと偽善?」
2016-08-29 (Mon) 00:09

「ペロッと偽善?」

 
  ペロッと偽善?
 
 
なぜ、どういう経過をたどったら、神を讃美し、福音を語っているつもりでありながら、その裏の顔で、ペロッと舌を出すかのように、偽善を施すことが出来るのだろう。さらに、どう考えたら、隠せば分からない、ばれなければいい、などと見なして、偽善を続けることができるのだろう。
 
確かに、人間離れは、道理も何もなく、常識はずれの忍耐を示すことがある。つまり、周りのことを、完全に無視する力は恐ろしいものがあり、それは、非人間から、無頓着、無関心、不応、という性質を桁外れに持っているからだろうと思う。さらに、自分信仰は、それを助長するだろう。
 
しかし、真顔で文章を書いて、人に見せながら、裏で、まるで逆のことをするという性質は、脅威であり、恐怖である。既に、私はそれを非人間と書いたのだから、まともな人間だとは思っていないが、心とか意識とか、人間ならではの機能が、全く異常を阻止するためのブレーキになっていないのである。元々の人間らしさの乏しい体質を、絶対の神から自己絶対化へと、信仰と名付けたものによって、無制限に強化した結果だろうか・・。
 
本来、信仰の倫理は、偽善という最悪の罪に対して、最も強い抑制となるはずだが、それが、自己絶対化によって、正反対の方向へ人を向
かわせているのだ。ここまで行ってしまうのかと、しばしば呆気に取られるほど、信仰の勘違いが、徹底して、分裂した行動パターンを破壊的に決めている。
 
本人は、前に、誰かから仕入れたアンビバレントだから(正しい)とする、奇妙な解説を、行き過ぎたお世辞のように、浮かれるような調子で言っていたことがある。アンビバレントは、何かを正当化するためにあるのではない、心のよろしくない病理を、愛と憎しみといった相反する感情の葛藤として、説明するために考えられた言葉である。両価性、両価感情、両面価値、とか言われる葛藤を表す用語である。アンビバレントだから正しい、などと言う説明はあり得ないのだ。
 
人からもらった言葉を、理解もしないで、間違った使い方をしていたのは、言葉や文章の読解力の問題だろうか、しかし、能力の問題だけで偽善には走らないだろう。やはり、目先の困難を避けるために、姑息に場当たり的に、利用できるものを見境なく利用していると解釈するべきだろうか。
 
私も、人のことばかり言っていてはいけない、人の問題は、常に自分が陥るかもしれないリスクとして、考えようという姿勢を少しはもっているつもりだが、このことについては、自分の心と頭の中でシミュレーションが出来ない。いくらなんでも、そこまでは行かない、というか、行けないだろうと思ってしまうのである。多くの人にとって、無理なのである。
 
やっているうちに、これちょっと偽善的かな、と思うことはあるだろうけれど、偽善というのは、自分をよく見せるために、または、自分の利益のために、大方、故意に犯すものだと思う。意図的に偽善を企て、実行しようとするときに、また何かを書いてアップするときに、聖書の記憶が気にならない、キリストのお姿が気にならない、気にしないでいられる、無視できる、ということが、とても信じられないのである。いいよ、偽善、おやりなさい、あとはまかして、と言う神のイメージでも浮かぶのだろうか・・絶対おかしい。
 
あらゆる悪と罪から自分を完全に除外している、非を認めることがない、ということから、罪悪感を持てないのではないかと疑い、サイコパスのようなものを考えてみ見た。それは、かなり当てはまるようだった。
 
何らかの心理的原因があるのではないかとも思うが、偽善を犯す場合の心理的なものと言えば、牧師としての立場、体面、見栄、体裁、を守ろうとする気持からの、避けられなかった行為、という見方になるが、この、体面、見栄、体裁、というのは、この世の富と誉れの象徴であり、信仰によって、始めに克服するべき欲望であり、そのことを、牧師でありながら、知らないできた、ということが信じがたい。知らないでいるとすれば、彼に信仰を伝えた伝道師、牧師、教会、神学校さえも、疑うことになるのである。彼の教師だった人物も同様だったのか。教会も同様だったのか。
 
高校のときに洗礼を受けて、まあ、勉強不足で、欠点だらけで、まともな人生だったとは言えない私が、人のことをとやかく言うのは、罪ではあるのだが、この問題ばかりは、信仰が深くかかわっており、こころと信仰の問題として、私は無視することは、恐らく一生出来ないだろう。
 
 
(2016年08月29日)
 
 
 
 
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最終更新日 : 2019-03-12

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